スマホの表示が「SpaceX」になった日、僕らはAIと人間の話をした

先日、友人としたAIに関する雑談が、あまりにも示唆に富んでいたのでログとして残します。

最初は「イーロン・マスクの宇宙構想」というワクワクする話だったのですが、議論が進むにつれ、話題は日本のAI戦略の絶望感、そして最終的には「自分を疑えない人間は、AIによって破滅する」という、少しゾッとする結論に至りました。

ただの雑談ですが、今のAI時代を生き抜くヒントが詰まっているかもしれません。

目次

1. 「SpaceX」の表示と、宇宙データセンターの野望

まずは、携帯電話の表示が変わったという些細なニュースから、イーロン・マスクの壮大な戦略が見えてきました。

たかひら: 「そういや携帯の左上あるやん。あそこに普通『docomo』とか出るけど、あれが『SpaceX』になんねんて」

友人: 「え、まじで? かっこいい(笑)。SpaceXで表示されるんだ。Starlinkじゃなくて?」

たかひら: 「そう、検証画像見たけど『SpaceX』になってたわ。普通は『Starlink』とか『au』が出るはずやのに、提供元がドーンと出る時代が来たんかもしれん」

友人: 「すごいね。なんかSFみたい」

たかひら: 「でな、もっと凄いんが、イーロンはあと2〜3年でAIのコストを劇的に下げるって言ってるねん。そのために何すると思う? データセンターを宇宙に作るらしいで」

友人: 「えぇ……怖い話みたいな(笑)。そんなんできるの? 熱処理とか効率いいのかな」

たかひら: 「ガチでコスト下げるためらしいで。宇宙なら冷却コストかからんし、エネルギーも太陽光で賄えるからな」

友人: 「なるほどなぁ。でもGoogleとかも宇宙やってなかったっけ?」

たかひら: 「Googleも宇宙やロボットに興味あるけど、あっちは工場とか『B2B』寄りやん。でもイーロンはもっと俺らに近い『B2C』を見てる気がする」

友人: 「あー、確かに。GoogleとX(旧Twitter)って、AIやってても見てる着地点が全然違うよね」

たかひら: 「そうそう。だから今のところ完全な競合にはなってないけど……宇宙にサーバー浮べるのは規格外すぎるよな(笑)」

友人: 「見てる場所が違いすぎるね」

Memo: 宇宙サーバーの衝撃
Googleは産業用(B2B)、イーロンは消費者用(B2C)。両者はライバル視されがちですが、目指している「未来の景色」が異なるため、直接的な潰し合いにはならないのではないか、という分析です。

2. 競馬と株を当てるなら「Grok」一択の理由

話題は「用途別のAIの使い分け」へ。ここで興味深いのは、Grok(xAI)の特異性です。

たかひら: 「で、AIの話やけど。俺がGeminiを使うのはビジネスロジックを組む時やな。でも、小説書くとか、未来予測系ならGrok一択やね」

友人: 「予測ならGrokだね」

たかひら: 「そう。競馬の的中率も、確かGrokが一番高かったはず」

友人: 「やっぱり、X(旧Twitter)のポストが『栄養分』になってるから?」

たかひら: 「そら強いよ! Xのあの膨大な、わけわからんポストも全部飲み込んでるから(笑)。天気や気圧のデータだけじゃなくて、『人間が次にどういう行動をするか』っていう群衆心理の予測が得意なんやと思うわ」

友人: 「群衆心理か……。なるほど、人間ってこういう時、こう動くよね、みたいな」

たかひら: 「そうそう。人間って論理だけじゃ動かんやん? その『ゆらぎ』とか『ノリ』みたいなのをGrokは学習してる。だから株とか投資の予測でもトップ取れるんやと思うな」

友人: 「リアルタイムの『今の空気感』を読むのは唯一無二かもね」

たかひら: 「そうやねん。だから『今、世の中どうなってる?』って聞くならGrokが最強ちゃうんかな」

Memo: Grokは「人の欲望」を読む
数値データだけでなく、SNS上の「感情・欲望・トレンド」を学習しているのがGrokの強み。株や競馬など「人が動かす市場」においては、論理的なGeminiよりも、人間のカオスを理解しているGrokが最強のツールになるようです。

3. 日本のAI開発は「無理ゲー」なのか

話題は日本のAI事情へ。ソフトバンクなどが投資を進めていますが、現場の視点はシビアです。

たかひら: 「で、日本の話やけど。ソフトバンクとか色々やってるけど、日本独自のモデルをゼロから作るのは、正直『無理ゲー』ちゃうかな」

友人: 「無理だよ。そもそもデータセットが揃えられないもん。法律守ってたら絶対無理」

たかひら: 「そうやねんなぁ。コンプライアンス守ってたら勝たれへんし。だから何十億も税金投入してイチから作るより、海外のオープンモデルを持ってきて、日本語でローカライズ(追加学習)して精度高める方が合理的やと思うねんよね。特に官公庁で使うなら尚更な」

友人: 「でも、お国柄的に『独自開発』にお金かけちゃいそうだよね……」

たかひら: 「絶対やるやろうな(笑)。『純国産』とか言って。で、使い物にならんのができる」

友人: 「無駄金になりそう(笑)。ソフトバンクはOpenAIとかに投資して、それを日本企業に広めることで回収しようとしてるけど、それも難しいと思う?」

たかひら: 「難しいと思うな。結局、AIを使いこなせる人口が少なすぎるから」

友人: 「え、みんな使ってない?」

たかひら: 「使ってるけど、『使いこなせて』はいない気がする。セミナーとかやって増やそうとしてるけど、あれはツールを配ってるだけで、本質的な能力を売ってるわけじゃないからね」

友人: 「あー、なるほどね。『これ入れたら便利ですよ』だけじゃダメってことか」

Memo: 「純国産」への懐疑
ゼロから作るには、日本はデータも法整備も不利すぎます。あるものをどう「日本用にチューニングするか」に勝機があるのに……という現場の嘆き。

4. 最後に問われるのは「メタ認知」という名の人間力

会話の後半、話題は核心に迫ります。「AIを使える人」とは、PCに詳しい人ではなく、「精神が成熟した人」だという話です。

たかひら: 「だから、AIを使える条件って、リテラシーとかPCスキル以前に、『人間力』やと思うんよね」

友人: 「人間力? いきなり精神論?(笑)」

たかひら: 「いやマジで。具体的に言うと『クリティカルシンキング』と『メタ認知』やな。AIとの受け答えを見て、『自分がどう反応してるか』まで客観視できないと危ない」

友人: 「ん? どういうこと? 飲まれるってこと?」

たかひら: 「完全に飲まれる。AIってユーザーに合わせて応答するから、偏りやすいんよ。こっちが気持ちよくなるようなことを言ってくるしな」

友人: 「あー、『さすがです!』みたいな(笑)。あるある」

たかひら: 「そう! だから『自分は間違ってるかもしれない』って常に考えられる人じゃないと、AIの言うこと全部鵜呑みにして、都合のいい解釈ばかりして変な方向にいってしまう」

友人: 「海外のニュースであったよね。AIと話してるうちに『自分は覚醒した』とか思い込んで事件起こした人」

たかひら: 「それそれ! あれも結局、論理的思考だけあってメタ認知が欠けてるから暴走するねん。『あ、これ今AIにヨイショされてるな』って思いながら聞けないとダメ」

友人: 「冷静さがいるんだね」

たかひら: 「アプリ開発とかもそうやで。『コード書けた!』って喜んでるだけじゃダメで」

友人: 「どういうこと?」

たかひら: 「コード書くのはAIがやってくれる。でも、その出力にバグや嘘が含まれていないか、『誰が責任取るの?』ってなった時、ファクトチェックできないなら世に出せないやん?」

友人: 「確かに。AIは責任取ってくれないもんね……」

たかひら: 「結局、最後は使う側の責任能力なんよね。自分のケツ持てない奴はAI使ったらあかんのかもね」

【結論】

宇宙にサーバーを作る時代になっても、一番必要なスキルは高度なプロンプトエンジニアリングではありませんでした。

  • 自分に都合の良い言葉を吐くAIを疑う力(クリティカルシンキング)
  • AIと話して気持ちよくなっている自分を冷めた目で見る力(メタ認知)

この「精神的な足腰」がないままAIという強力な武器を持つと、人は簡単に陰謀論や妄想に「飲まれて」しまう。

技術が進化すればするほど、試されるのは「人間としての器」なのかもしれません。

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